武蔵野市の清掃センターの行事で市民が集まるイベントがあるので、そこに吉祥寺東おもちゃ病院として出店しました。


ドクターは6名で対応。全部で22件の依頼がありました。自分が担当したのは以下の2件です。
メルちゃん

頭や口を触るとしゃべる仕掛けが作動しないという主訴。電池を新品に入れ替えたら動きました。単4×3本いずれも1.0V程度以下でした。他にも電池切れ案件はいくつかあったようです。
イワヤの犬

なんだか不安そうな顔をしています。クンクンと鳴かなくなった、尻尾を振らなくなった、口が開かなくなったという3つの訴えです。
首のギアが壊れていることを一番心配しました。しかし外側を剥がして中を見ると構造物自体は壊れていたり折れていたりということはありませんでしたので一安心。首のところも弱い構造ではなく、先月ひばりで修理したものとは少し進歩しているようです。
目の部分は外してはいけないと教わりましたが、この犬ははめ込み式になっていて簡単に外れました。
ん?なんだこのバネ?

しかし鳴き声を出す笛がものの見事に破れていました。穴が空いているというのはたまに聞きますが、ここまで派手に破れているのは不思議でした。しかし本体の中でバネが落ちていたので、このバネが弾いてしまって破れた可能性を推測しました。中のバネがくっついていたと思われる痕がフイゴの台紙に丸く見えますが、この程度の量の接着剤では剥がれてしまうでしょう。

先日ひばりが丘で教わったとおりフイゴを紙で再生しました。幸いにもリードの部分は綺麗な音が出たので壊れていないようです。バネは今回はホットボンドでくっつけました。周囲の袋の部分は木工用ボンドです。

器械部は写真のようにホコリだらけです。イワヤのぬいぐるみはこの構造体をそのまま外のぬいぐるみで覆っているだけなので、抜け毛がたくさん溜まっていきます。質が悪いのはギアに塗ってあるグリスがホコリを溜め込んでしまうので故障の原因となります。
今回はモータの動きやギアには問題はありませんでした。

鳴かなくなった原因は写真中央からやや左上にある白い四角の穴に尻尾からつながっている構造体がはまり込む仕組みのようですが、外れていました。幸い折れていなかったのではめ込むだけですが、かなり力が必要だったので、外れたということは踏んづけたか何かでしょう。

無事にスケルトン状態での作動は確認できたのであとは外皮を戻すだけです。しかしここで難点にぶつかりました。外す時はなんでもなかったのに元に戻すには大きさが合わないのです。
先輩ドクターに聞いたらバッテリボックスの大きさになっているところに結束バンドが入っているからそれを切ったらいいとのアドバイス。縫い糸外しもお借りしてパンツのゴム穴のように一箇所を解いて結束バンドを切断したら外皮の口が大きくなりようやく元の形に戻せました。結束バンドは新しいもので再度バッテリボックスの周辺でかっちりと締めました。
最後にヒートガンで口の部分と目の部分を加熱して裏側のホットボンドが固まっているのを溶かして位置合わせ。表情が変わってしまうので気を使いますが、こんなものかなと言うところで合わせました。
持ち主に無事に返却できてホッとしました。
総括
こういうイベント会場で人が往来する中でおもちゃの修理をするのはなかなか気を使います。子供は興味だけで近づいてきて机の上のおもちゃなどに手を出すので、ハンダごては反対の壁側に置かなければなりません。
こっちはかなり集中してやっているので、「おもちゃの修理しているんだね〜」と言いながら通り過ぎていく人の顔すら見る余裕がありませんでした。

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