トミテック・エアロ・RC

研究

いわゆるトイラジコンでいろいろな車種が販売されているようです。

ジャンクとして入手したのは組み立てが終わったプラモデルでしたが、埃をかぶっていてしばらく使っていない様子です。送信機、受信機、組み立て説明図、デコシールなどが入っていました。おそらく組み立てたものの動かすことなく終わって飾っていたのではないでしょうか。

さっそく送信機の発振テストから

自分の持っている送信機チェッカはしばらく使っていないので、性能に今ひとつ自信がないため、アマチュア無線機で40MHzにセットしてスペアナで電波を拾ってみました。すると40MHz近辺で送信機が作動している様子がありません。

回路のチェックに入ります。

あまり綺麗なはんだ付けではないようです。電圧は3V。発振用のXTALはなくCOBとRCLだけのシンプルな回路で、一石で増幅しているようです。裏側にコイル1つとインダクタ1つが付いていました。

スイッチのテスト

まず4つのプッシュスイッチの導通テストをしてみました。電圧がかかる側とGND側に導通テスタを当ててみたら、4つともまともに動作していました。

回路図を起こしてみようとしたのですが、基板に「RS-YK02-05 2005.06.01」のシルクがプリントしてあるので、これで検索してみたら、ズバリのものが見つかりました。

獣医さんの電子工作とパソコン研究室
おもちゃのラジコンを利用した、ワイヤレスチャイムの製作

この方は、この回路を利用して無線で鳴るチャイムを作られているようです。
電圧のテスト

回路図があるとテストの効率がアップします。増幅トランジスタとCOBのICに対しては所定の電圧がかかっているようでした。またコントロールスイッチにもHIGHとLOWの違いが明確に出ています。

ただ少し電圧が低いようだったので電池を調べたら消耗していました^^;。使い回しはよくありませんね。周波数は22MHzくらいで出ていました。電圧が下がると周波数も下がるようです。安定化電源で所定の3Vを加えたら40MHzで綺麗に電波を出しています。

ただコントローラのスイッチを押していないのに40MHzが出ているのはおかしいかも・・

電流のテスト

問題は消費電流で、スイッチに触っていないときは6.4mA程度ですがこれでは電池を入れたままにしておくと結構早く消耗してしまいます。一方で、コントロールスイッチを操作すると7.3mAで、トランジスタが働いているのかいないのかよくわからないような消費電流です。この差はおそらくコントロールスイッチをOnにしたときにCOBが消費している電力によるものでしょう。単純には、3.0V×7.3mA=22mW。ラジコンの出力なんてそういうものなのでしょうか。特小トランシーバが10mW出力なのでそれよりは高い電力ですが、コントローラボタンを押しているときといないときでも20mWあるわけですから、ほとんど出力はないに等しいです。

電波法規
総務省 電波利用ポータル|電波監視|微弱無線局の規定
微弱,

法律ではトイラジコンは「微弱無線局」の扱いです。発信源から3mの距離で500マイクロボルト/m以下でないといけないという決まりがあります。したがってこれ以上強い電波を出すわけにはいかない。そうすると、電源が入っている限り40MHzで無変調波を出しながら、コントロールボタンを押したときに信号波が載っていると考えたらいいのかもしれません。

疑うとすれば、同調回路は機能しているようなので、どうやら増幅回路しかも能動素子が怪しいですね。CRと書かれているトランジスタのようなレギュレータのような三端子部品の素性がよくわかりません。ネットで調べたところ中華製の安いおもちゃなどによく使われているトランジスタのようで、S9018(SOT-23)の可能性が高いとのこと。もしそうなら、MMTB9018あるいはMMBT3904などで代替が効くようです。

またスイッチに触っていないのに40MHzで発振しているのはCOBの仕様なのか、上に書いたように常時電波を出していてスイッチを触ったときに変調信号を載せているのか、そのへんの見極めが必要です。

オシロでテスト

簡易なオシロスコープを昔作ったものがあるので、それを使ってみました。使い方がよくわからないものの、送信機の電源を入れたり切ったりすることで何かの波が出ていることはわかりました。しかしコントローラのボタンを押しても波形は変わらなかったので、信号は出ていないことになります。

受信側(本体)のチェック

本体の方は埃をかぶってはいましたが外観上の傷などはありませんし、前輪後輪ともに手押しで動きます。ラジコンの場合、電池を入れてもコントローラが利かないと動かないので、早速中を見ることにしました。

基板

開いてみたら、トランジスタが4石、電解コンデンサが2、セラミックコンデンサが2、抵抗が5本、インダクタが2でコイルが1のシンプルな回路です。送信機と型番が似ている、RS-YK01-06であれば回路図がネットにあったのですが、能動素子の数が違いますし、基板に型番が書かれていません。

裏側はさらに複雑でした。RS-YS01-06のシルクが見えます。ちょっと安心。基板はがっちりとはんだ付けされた電池ボックスの極板によって支えられて安定するようになっています。

青と黄のペア導線はそれぞれ前輪後輪のモータの接点に繋がっている出力線です。写真右上の青線は受信アンテナです。

モータ

モータが前後に一つずつ、ボディ部分に受信・駆動回路が入っています。

モータははんだ付けはされておらず回路の接点にモータの接点が「乗る」形で接触しています。取り外して1.5Vの電圧をかけたら動かなかったものの、少しアシストをかけると動くようになりました。内部が固化しているかもしれません。しかし他にも前後ぞれぞれ問題がありました。

前輪のモータは接点が折れ曲がったまま乗せられていて曲がっていたので元に戻したら折れてしまいました。軸に付いているギアは回転中に負荷をかけると止まったので特段問題はなさそうです。

後輪のモータは、回転中に指で挟んで負荷をかけてもモータが回り続けてギアが空回りする状態でした。ピニオンギアが割れていました。写真を見るとギアに割れ目が入っているのがわかります。

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