壊れたスピーカの修復

研究

おもちゃに使われているスピーカは、直径27mm程度で振動板に樹脂を使っていて音質はあまり良くありませんが、品質もあまりよろしくないようで、持ち込まれるおもちゃの故障「音が出ない」でしばしば断線が見られます。

今日はその断線を復旧する試みです。

まずスピーカのコーンの部分を外しますが、接着剤でくっつけてありますので、写真のように裏側の黒いところにある隙間から針などで押し出そうとしても外れません。茶色くなっているところが接着剤の痕だと考えられますが、この周辺部分にシンナーを垂らして接着剤を溶かします。

裏から針で押して振動板の部分を外したのが上の写真ですが、コイルの下に導線の切れ端が見えますが明らかに切れています。

一本は繋がっていたのですが触っているうちに切れてしまい、脆さを実感しました。

次に、振動板にしっかりとくっつけてあるコイルを外します。コイルも接着剤で貼り付けてあるため、コイルの内側にシンナーを落として中から接着剤を溶かしつつ、外側にもシンナーをかけます。写真左のコイルの裾に接着剤の痕跡が見られます。

何度かコイルと振動板を外そうとすると何かの拍子に外れます。茶色くなっているのは接着剤かフラックスと考えられますが、シンナーでもなかなか落ちません。

次に、コイルから出ているヒゲになっている導線をコイルから少しだけ解いてスピーカ端子にはんだ付けできるだけの長さプラスアルファを取り出します。コイルも接着剤が残っているのでシンナーで溶かしながらゆっくりと導線を引っ張って行きます。力を入れると切れてしまいました。

線は外側と内側と二重に巻かれていて、外側の線を解くときと内側の線を解くときはコイルの端で力が加わらないように注意します。

無事にコイルを解いた状態です。

このあと、解いたコイルのはんだ付けをする箇所に見当をつけてカッターナイフで表面のエナメルを削ります。これをしないとはんだ付けしても導通しません。なおカッターを当てるときには強すぎないようにしないと細い導線は切れてしまいます。また削る場所をあまりコイルに近いところにすると、導線同士が導通してしまいスピーカの体をなさなくなるのでこれも要注意。

次に元の形にするために導線が端子にはんだ付けできるだけの十分な長さがあることを確かめた上で、コイルを振動板に接着します。正しいのかどうかはわかりませんが、瞬間接着剤を使いました。

コイルの付いた振動板を元の躯体にはめ込み、導線を端子にはんだ付けします。端子に予備ハンダをしておくとやりやすいでしょう。

ハンダがきちんと乗ったことを確かめて余分な導線を切り落とします。

写真を見るとわかるとおり、左右に2つずつ電極がありますが、緑の部分を挟んで導通していますので、内側をスピーカ側の導線用、外側をおもちゃ本体からくる出力線用としておくと、はんだ付けでスピーカの導線を外してしまうことはないでしょう。

最後にスピーカが鳴るかどうかのテストをします。おなじみのスピーカチェッカを使います。無事に鳴動しました。一件落着。

考察

ついつい思い込みで接続基板の中央の部分に二本の導線を出して両側に分岐させてはんだ付けしましたが、一本(できれば両方)は外縁部の穴を通してもよかったかな。溝を這わせたのは元がそうなっていたからです。が、スピーカは振動するパーツなのでそれによっていまは離れている導線が接触しないとも限りません。いざやってみると接触しそうで怖いです。導線を削っていなければ問題はないのですが、どこまで削ったかはパット見ではわからないので不安です。

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