
音が出ないということで持ち込みがありましたが、安定化電源を繋いだら音が出るようになったので、原因は単なるバッテリの消耗でした。
しかしそれだけではなく、特定の鍵盤の音が出ないという症状が検出されましたので、預かって分解してみました。
白鍵が2オクターブ(14個)、黒鍵が10個、合計24個のスイッチに加え、上の方にも楽器の種類を選ぶなどのモード選択のスイッチがあり、かなり複雑な回路を想像しました。
開梱
内部は猫の毛がたくさん入ってて、黒い液体(黒蜜のような?)で基板が汚れていたので、丁寧にIPAで拭き取り。

一部の鍵盤は復活するも、最後に音が出ない鍵盤が3つ残りました。鍵盤を押すと回路が閉じるメンブレインスイッチは正常に機能しているようで、ダイオードないしはCPU基板の下になにか断線がある可能性を疑いました。
ベテランドクターのチェックでは、スピーカに抱かせている電解コンデンサも液漏れしているので、取り替えましたが、回復せず。写真右下のCPU基板ははんだ付けを外さないとその下部が見えないため、これ以上の修復は無理と判断。音の出ない鍵盤の復旧は出来ないまま諦めて返却することに(悔しい)。
マトリクス回路
キーボードのようにスイッチが多い回路は入力と出力の組み合わせでどのキーが押されているかが判定できるマトリクス回路という方法が使われるようです。
このアンパンマンキーボードでもダイオードがたくさん使われていますが、鍵盤の数ほどには使われていないので回路の意味がよく理解できなかったのですが、CPUからの出力側あるいは入力側に繋がるところに挟んであるようです。
次回同じような回路のおもちゃがあれば、もう少し丁寧に分析できるのではないかと。
2025年5月22日ひばりが丘児童センター

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