ジャンク屋さんで見つけたテディベアの修理記録です。
電極が錆びていて不動という前提で購入しましたが、電極を磨いたらセリフを喋り左足を動かしました。しかし右足と口が動きません。右足を触ると左と比べてグラついていますのでおそらく脱臼か骨折の可能性が高いでしょう。
修理に当たってとても参考になる前例がありました。つい先月の書き込みですのでタイミングがいいです。
原因究明のための解剖編
イワヤの犬などと同様にまずは外皮を剥がさなければなりません。参考サイトでは背中を割ったようですが、中身の取り出しが難しいかもしれないので自分は足から股下をほどいていくことにしました。ちょうど足裏のバッテリボックスの内くるぶしあたりに結束バンドを縛ったような箇所が両方に見られました。先ずはこれを切断します。結構難しい。

続いて、股下の縫い糸をほどいていきます。詰め込まれている綿が出てきました。これをどんどん取り外していかないと周囲が綿だらけになっていきます。

早くも骨折した脚が出てきました。人間なら大腿骨骨折ですので、かなり重症ですね。


さらに糸をほどいていきます。メインのおしゃべりする部分と脚を動かす部分が一体となったパーツがちょうどお腹の中にありました。綿を食い込ませないようにかガーゼで覆ってありました。

ここで一旦動作確認をしてみます(本サイト初の動画投稿。音声はミュートしてありますので適宜調整してください。)。
これだけ元気に喋るのを見ると、脚の骨折が却って余計に哀れです。
ガーゼをめくってみたら背骨にあたる背板が出てきました。これを首に突っ込んで安定させているようです。

背板を剥がしてみたら電池ボックスが出てきました。他の商品と部品を共用しているようですね。

電池ボックスの背板の反対側を開けてみたら回路基板が出てきました。本来なら本体にはめ込むようになっているのですが少しズレていてはまっていません^^;

基板のパーツ側とハンダ側です。パーツのハンダ付けは部品が真っ直ぐにつけられずひどいですね。能動部品はSS8550が2つ、SS8050が3つでした。ハンダ面は比較的きれいですが芋ハンダも見られます。


続いて口を動かす部分まで探っていきます。何やら刺繍糸のような太い糸で部品が結わえてあります。

結果的にわかったのは顔のエクボ部分と顎の部分に頭部の部品は結わえられていてお腹の方に落ちないようになっているようです。最終的には顎の部分(写真上)とエクボの部分にそれぞれ部品が結わえられていました。

この結わえられた部分を切って部品を取り出すかどうか迷ったのですが、なんとか外皮をめくって中身を取り出せました。右下の白い部分は左腕に繋がる箇所です。スイッチの導線2本が接続しています。左側の緑と橙の導線は顎を動かす部品の中にあるモータに接続されています。

右側の顔のように見えるのがモータを覆っているカバー部品です。

外してモータを取り出してスイッチをONするとモータが元気よく回ります。ピニオンギアをつまんで負荷をかけてもよく回り、そのうちギアがスッポ抜けてしまいました。どうやらギアが割れてモータの回転が顎の動きに連携していなかったようですね。ボールペンの先をギア穴に入れてみたら割れているのがはっきりとわかりました。

ピニオンギアは、9T、5mm(H)、5.5mm(D)、2.0mm(Φ)でした。手持ちがないのでドクター仲間にお願いします。
顎を手で動かしてみたら結構バネの力が強くてモータで回すにはかなりの出力が要りそうでした。9Tよりももう少し歯を多めにしたほうが負荷が小さくて良いのではないかとも考えますが。このへんも含めてベテランドクターに相談してみます。
反省ポイント
綿の取り出しでは小分けすること
綿を取り出すときに脚の部分、腹の部分・・・と場所ごとに袋に小分けしておくべきでした。特に頭の部分の綿を取り出したら顔の表情が変わってしまいましたので、元のように戻せるかどうか不安です。
背開きがよかった?
参考サイトでは背から中を開いていましたが、自分は足回りを外して股下を開いてスカートのようにしました。どちらが良かったのかわかりません。自分なりに考えたことは脚の骨折を修復したときに背中から入れることができるかどうか不安だったことにあります。ただ開いてみてわかったのはメイン回路の入っている部品は頭とはくっついていないので、脚を入れてから最後にメイン回路ボックスを入れる方法も取れたかもしれません。どちらにしても綿を上手に詰め込んで縫製する必要がありますが、背開きのほうが全体のバランスを見ながら綿詰めができるので良かったかもしれません。



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